改善案のご提案!
まずは、ご家族が集まるLDKの空間を広く取り、家の中心に配置しました。キッチンはフルフラット対面にすることで明るさを確保。構造面を考慮して基本的な水廻りや間仕切り壁の位置は変更せず、使い勝手の良さや明るさが確保できるようプランニングしました。
ココがポイント!
築年数が経過していたこともあり、しっかりと現場調査を行い、その結果をもとに一部構造材を残して解体。天井の梁、桁等組み直して圧迫感のあった天井を高くしました。構造的に天井高を上げることで、浴室への三乾王の設置やキッチン収納のウォールキャビネットの設置を可能にしました。また、シロアリ被害で腐朽した構造材もすべて取り替えて、丈夫で安全な住まいを目指しました。
*キッチン*
施工前
北側に面した暗い台所は、あふれたモノと低い天井が一層狭さを感じさせていました。
施工後
テラコッタ調のタイルと色・デザイン合わせたキッチンと収納が美しい、明るいキッチンスペース。奥はユーティリティ・洗面脱衣室・浴室へとつながっており、奥様の家事負担をグンと軽減する家事動線を実現しました。
施工前
居間として使っていた二間続きの和室。陽があまり入らず暗い印象でした。
施工後
フルフラット対面キッチンにすることで、リビングでくつろぐご主人様と料理をしながら会話も楽しめます。
施工後
台所と和室、応接間として使っていた広縁をつなげ、家族が集まれる広々とした空間となったLDK。南側からの採光がとれるようになり以前の暗さが解消されました。
*浴室・トイレ*
施工前
タイル貼りで寒く、暗い印象だった浴室。
施工後
新しく生まれ変わったリビング。圧迫感があった天井を高くし、広々空間を実現しました。
施工後
トイレの位置は同じですが、使い勝手を考え、トイレの向きとドアの位置を変更しました。便器は節水性能の高いTOTOのピュアレストEXに取り替えました。
*子供部屋*
施工前
南側の増築した子供室は、天井高が210㎝ほどと低く、とても圧迫感がありました。
施工後
息子様の寝室。天井の低さを解消し、無駄な洗面所スペースを取り込んだことで部屋の広さも増しました。
施工前
玄関の正面にあった和室。
施工後
帰りが遅くなってもよいように、玄関近くのこの部屋を大学生の娘様の部屋に改装しました。内装は娘様の好きなホワイトでまとめて、空間に広がりを持たせました。
*寝室*
施工後
ご夫婦の主寝室。無駄な納戸や廊下を取り込み、広さと収納スペースを確保しました。寝室は建具で区切れるようになっており、先にお休みになるご主人様の寝室を奥に配置しました。
施工後
読書が趣味のご主人様のために、壁一面に本棚を造作しました。
施工後
和室スペースを備える、お母様の寝室。新たにお持ちする家具に合わせて収納を造作しました。
施工後
お母様の寝室スペースと和室スペースの間に、以前の家の欄間を取り付けました。
*玄関*
施工前
玄関ホールの下足箱は家族5人の靴を入れるには不便なものでした。
施工後
共有スペースの移動を短くして、コンパクトにまとめた玄関ホール。壁一面、天井まである玄関収納を取り付けたことで、家族5人分の靴もきれいに収まり、すっきりした印象になりました。
*外観*
施工前
お庭の植物が生い茂って、通路幅を狭くしていたアプローチ。
施工後
玄関周りはすっきりとさせることで明るい印象に。目隠し効果があり適度に採光も取り入れられるアルミ格子や、スリットガラスの入った玄関ドアなど、採光のための工夫も凝らしています。
施工前
全体に生い茂った植物が、ご近所様にどこか閉鎖的な印象を与えていました。
施工後
お庭と駐車スペースを明確に分けたファサード空間、あえて駐車スペースとフラットにしてレンガ目地のアクセントを施したアプローチにより、外観の印象、使い勝手とも向上させました。
ご提案時の外観イメージパース
間取り図
施工前
施工後
お施主様からの一言

子どもも成長し、バラバラの生活スタイルをもつ我が家ですが、今回のリフォームで、各自のプライベートと家族団らんのバランスのとれた心地よい家に生まれ変わりました。間取り変更し広くしたリビングや対面キッチンも、自然と会話が弾む空間ですね!光を取込む工夫もしてもらい、昼間でも暗かった家の中が見違えるように明るくなりました。家族みんなで安心して過ごせる快適な家になり、思い切ってリフォームして本当に良かったです。
アドバイザーからの一言
増築のため下屋が多い建物は、しっかり高さを確認してできるだけ天井を上げることで、計画の内容を充実させることができます。ご満足していただけるリフォームをするためには、構造を考えながら、現状不可能なことを可能にしていくことも大切です。