ココがポイント!
「2人の娘と料理を楽しみたい」という奥様のご要望にこたえて、リビングとDKをあえて別空間とし、DKを11畳の広々とした「とことん料理を楽しむスペース」にしました。キッチンは3人が一緒に立っても十分な広さの3000×2100サイズのL型キッチンを採用。施工上ネックとなった梁の下も炊飯器置き場に活用するなど、細かいところにも工夫を込めています。余談ですがキッチンの天板がエレベーターに入らず、12階の現場まで6人がかりで非常階段から搬入。苦労も今は笑い話です。
改善案のご提案!
【シンプル】広いDKとリビング(ホームシアター)主体の間取りに変更し取っ手のないワンプッシュ式のオーダー収納を駆使してスッキリ収納に。
【モダン】玄関に白の大理石、室内の壁面も白を基調としたものに統一し、広々と清潔な高級感を演出。
【快 適】リビングと廊下に床暖房を採用。マンション全体を「快適なわが家」に。
ご要望の背景
- 対面式キッチンのカウンターにモノがいっぱい。(施工前図面の1の箇所)
「TOTO キュイジア」をベースにさまざまな工夫を加えたキッチン。多彩な料理が楽しめるフルフラットスーパーコンロの下にオーブンを組み込み、右側に食器洗い乾燥機を配置。フードにはお手入れが簡単なスーパークリーンフードを採用。(施工後図面の3の箇所)
キッチン上部、シンクの下にも機能的な収納を配しています。
ご要望の背景
- 雑然とした印象の室内でアンティーク調の家具が多く、やや重めの雰囲気がします。(施工前図面の2、3の箇所)
ダイニングと切り離したリビングは、床暖房(大建工業あたたかEG45M)完備の100%くつろぎスペース。リビングファニチャーの真ん中に鎮座した60 インチのプラズマテレビをつければ、あったかなホームシアターに。(施工後図面の7の箇所)
高い天井高を活かした折り下げ天井から、調光自在の六角形の間接照明がやさしく降り注ぎます。
AFTER
南向きの出窓に、TOTOのクリスタルカウンターをベースとしたフルオーダーのLEDカウンターをご提案。「下の道路から見上げると、どのお宅の窓辺も同じ照明」という奥様の何気ない一言がヒントになりました。(施工後図面の8の箇所)
暗くて収納が少なかった玄関。間接照明を取り付け、玄関収納を2つに増やし、敷石を白の大理石に変えることで、明るく収納タップリの玄関に生まれ変わりました。(写真左/施工後図面の1の箇所)
提案段階で「いつも花がある家」だと気付き、花を飾れるニッチを提案しました。(写真右/施工後図面の2の箇所)
内部の棚もお客様の手持ちのバスケットや食器にあらかじめあわせて作ったフルオーダー仕様です。
なお、ここの床に使っている大理石は、玄関の物とは少し色みの違うミルクホワイト。奥様のご要望を受け、TOTO キュイジアのカタログに写っていた部材を八方手をつくして探しました。(施工後図面の4の箇所)(写真右はオーダー収納部分を開いた状態)
ダイニングの照明は、ステンレスパイプにひとつひとつ手で取りつける「クランカー」。工事の仕上げ段階だったので、「取り付け役」は奥様に。テープカットの気分を味わっていただきました。
間取り図
施工前
施工後
お施主様からの一言
施工後、「おかげさまで楽しく暮らしています」というお手紙をいただきました。キッチン、収納、床暖房と、提案ポイントをことごとく気に入っていただけているご様子で、うれしい限りです。提案の中に遊び心を込めたLEDカウンターも「夜、外出先から帰ってくるのが楽しみになりました」と好評です。
アドバイザーからの一言
今回は「くつろぎ」を追求してプランニングしました。まず最初に、テレビの位置を決め、そこからホームファニチャーのレイアウトを。事前に収納物をリサーチしてぴったりフィットする大きさに作りこんでいます。