リフォームのきっかけ
リフォームという選択肢は、はじめはありませんでした。けれども最近のリフォーム技術を知り『リフォームもいいな』と考え始められたそうです。旦那様が現役を引退した後、空家となるご実家に帰ることになり、決断されました。
解決のツボ
- 減築
☑ 減築とは?
「減築」とは分かり易くいうと「増築」の反対です。
床面積を減らして、効率のよい生活をすることに価値を置いた建築方法です。
- 減築前 -
- 減築後 -
*** ポイント1 玄関まわり
これから旦那様と奥様、二人で歳を重ねるため、お二人仕様の家にするのが一番の目的ですが、すでに独立した子供たちが家族連れで帰省できるような配慮も忘れません。
家の前は車一台が通れるくらいの狭い道路ですが、セットバックすることでゆとりが生れました。庭木を撤去してさらに空間が生れたため、駐車スペースも十分に。
*** ポイント2 玄関
リビングと合わせ、和モダンテイストで統一。リフォームした階段とも調和しています。
*** ポイント3 階段
階段は傾斜を緩やかにして登りやすくなりました。
*** ポイント4 リビング
白い壁で明るさと広がりを表現しつつ、テレビ背面の壁に紺の壁紙をもってくることで、全体が引き締まりました。和モダンで居心地の良い、最高のくつろぎ空間の完成です。
温白色・昼白色・明暗をコントロールできるLED照明を取り付けました。
明かりの変化とともにさまざまな表情を見せてくれる壁が、おしゃれ度をググッと上げています。
温白色・昼白色
構造上、どうしても外すことのできない柱などは逆に活かし、壁として部屋のアクセントに。
蛍光灯モードに切り替えるだけで、落ち着いた雰囲気にになります。
*** ポイント5 キッチン
背面式からL字型に。コンロは壁側、シンクはリビング側と十分なスペースで設置。作業もしやすくなりました。
上部収納はこれから高齢になるからと、お施主様の要望で撤去。その場所にはおしゃれなペンダントライトが輝きます。
*** ポイント6 浴室
『歳を感じさせない家にしたいから』という奥様がショールームで選ばれたのは、ほんのりピンクの浴槽と、壁の一面だけに濃いピンクをアクセントとしてあしらった浴室。
浴室と合わせて洗面所の壁紙も明るい花柄をセレクト。年頃のお孫さんたちのことを思いながら選ばれました。
トイレはカウンター付きに。立ち上がりの際に手を添えることができます。手洗いも室内に取り付け、動線もバッチリです。
*** ポイント7 縁側をリビングに
縁側部分をリビングの一部にすることで、くつろぎの空間を増やしました。その窓から見える裏手へ続く道を、奥様が育てていらっしゃる美しい花々やグリーンの鉢が彩ります。
こだわった点は?
家の表をセットバックすることで、それぞれ独立した娘様と息子様が帰省するとき用の駐車場スペースを確保しました。ご夫婦二人が過ごすには広すぎるため、8畳の和室を減築。リビングでは、温白色・昼白色・明暗を自由にコントロールできる照明を採用し、様々な表情の空間が演出できるように。娘様、息子様にも大人気だそうです。
お施主様からの一言
キッチンもこじんまりとしていて以前よりずっと使いやすくなり、階段も昇り降りしやすく作り直していただいて大満足です。
はじめは〝確保しなくては〟と思っていた収納スペースもばっさり減らしました。減築することでより断捨離になり、本当にすっきりしました。
アドバイザーからの一言
お施主様の将来のことを考えながら、コンパクトな家造りを行いました。
構造上、残さなくてはならない柱を活かして部屋の配置を考えました。
それにより生じた壁やデッドスペースを、本当に上手に活用されています。
リフォームスケジュール
リフォームを考える
↓ 2年前 持家が空家になることと、旦那様の現役引退を機に考え始める
リフォーム会社決定
↓ 9か月前 息子様お知り合いの紹介で決定
工事着工
↓ 4か月前 滞りなく円滑に進む
工事完了