▼注目されている「窓のリフォーム」
キッチンや浴室のリフォームはよく聞くけど、「窓のリフォームって?」と思われるかも知れませんが、窓はしっかり進化をしています。
多くの方が、あの嫌な冬の結露対策や、冷暖房の効率改善~光熱費を安くすることを目的に、『窓のリフォーム』を行われているんです。
最近の住宅は、断熱効率が高く保温瓶のような構造とよく言われますが、そこには窓の進化が大きな役割を担っています。
家の中の温度が局地的に大きく変動することも防げるので、冬場のヒートショック対策にも有効なリフォームとなります。
ゼロエネルギー住宅などで、太陽光発電+蓄電池が脚光を集めたりしていますが、住宅の断熱効率の進化も大きく寄与しており、そのため国の補助金も「窓リフォーム」が対象になるものが複数実施されています。
例えば「先進的窓リノベ事業」であれば、戸建住宅1戸当たり、上限200万円の補助金が申請可能です。
開口部の断熱改修 《ガラス交換、内窓設置、外窓交換、ドア交換》が補助金対象です。
ドア交換 外窓交換 内窓交換
「窓」の断熱効果をリフォームで改善することにより、家の中の温度変化を少なくし、ヒートショック対策に。また光熱費も下げることができ、今なら国の補助金も利用できる!
「窓のリフォーム」が、今注目されているのは、こんな理由からです。
▼窓は知らないうちに進化していた。「ハイブリット窓」「樹脂窓」とは?
①ハイブリット窓
ハイブリット窓とは、LIXIL/TOSTEMが発売している《ハイブリット窓TW》のように、サンドイッチ状にガラスを3重に組み合わせ、ガラスとガラスの間には、断熱効果のある「クリプトンガス」や「アルゴンガス」を封入しています。
※「ハイブリット窓」はLIXIL/TOSTEMの断熱窓シリーズ名
※以下LIXILページ転載分参照
②樹脂窓
樹脂窓とは、サッシ枠部分が通常アルミ素材となっているところを樹脂にすることで、断熱性を高めるとともに、結露の抑制ができるようになっています。
▼「ハイブリット窓」の光熱費
LIXIL/TOSTEMのホームページには、ハイブリッド窓と通常アルミ窓の冷暖房費比較を掲載しており、概ね20%程度の節約実績となっています。その差は大きいですね。地球環境保護にも貢献して、お得な暮らしが実現できます。
同じく、LIXIL/TOSTEMのホームページに、ハイブリッド窓と通常アルミ窓での暖房を消した後の部屋の冷え込みをシミュレーション。一般の複層ガラスに対して、ハイブリッド窓との差を明確に提示しています。
▼YKK APの断熱窓
YKK APも「高性能トリプルガラス樹脂窓」というシリーズがあり、3層構造、樹脂窓というスペックは共通のようです。
YKK APの「高性能トリプルガラス樹脂窓」には、目的に応じて、日射取得型と日射遮断型の2種が用意されている点がユニーク。
YKK APは結露実験結果をホームページに掲載しており、断熱窓の表面は、通常のアルミ窓と比べて、窓の表面温度の差が顕著。結露がない理由も明確ですね。
▼断熱窓リフォームに関する補助金
「窓」の進化について、ご理解いただけましたでしょうか?いつのまにか「窓」は大きく進化していたんですね!
今、燃料費高騰や地球環境に優しい暮らしの実現のために、住宅にも断熱性能の向上が求められており、国からの補助金も申請可能となっています。
◎補助金① こどもエコすまい支援事業
政府のホームページに、以下概要について説明されています。
「こどもエコすまい支援事業は、エネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能(ZEHレベル)を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、子育て世帯・若者夫婦世帯等による省エネ投資の下支えを行い、2050年のカーボンニュートラルの実現を図る事業です。」
対象となるのは、開口部の断熱改修となり、窓や玄関が対象となります。窓の面積や、窓の素材(アルミ 窓か樹脂窓か、2枚ガラスかハイブリットか 等)により、補助金額が変わります。補助金の上限は30万円ですが、子育て世帯や若者夫婦世帯は上限が60万円です。
▮「開口部の断熱改修」対象リフォーム
内窓設置
いまある窓の内側にもう一つ窓をつけて二重窓に。
お手軽リフォームで大きな効果が♪
(既存の内窓を取り除き、新たな内窓に交換する場合も対象となります)
外窓交換
今ある窓を外して新しい窓にリフレッシュ!
ガラス交換
窓はそのまま、ガラスを交換し性能アップ!
ドア交換
今あるドアを外して新しいドアに交換。
◎補助金② 先進的窓リノベ事業
概要については、以下のように説明されています。
「先進的窓リノベ事業は、既存住宅における窓の高断熱化を促進するため、改修に係る費用の一部を補助することで、エネルギー価格高騰への対応(冷暖房費負担の軽減)や、
2030年度の家庭部門からのCO2排出量約7割削減(2013年度比)への貢献、2050年ストック平均でZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保への貢献を目的とする事業です。」
窓の断熱リフォームが対象となる補助金で、一戸当たりの上限は、200万円となっています。ガラスの性能や窓面積等、細かく補助対象が設定されているので、リフォームされる場合は、事前にリフォーム会社としっかり打ち合わせをすることが必要ですね。
▮補助対象となるリフォーム
ガラス交換
既存窓のガラスのみを取り外し、既存サッシをそのまま利用して複層ガラスなどに交換する工事
内窓設置
既存窓の内側に新しい窓を設置する、または既存の内窓を取り除き、新しい内窓に交換する工事
外窓交換
カバー工法:既存の外窓を交換する際に古い殺鼠の枠の内側に少し小さな窓を取り付ける工事
はつり工法:既存の外窓を交換する際、古いサッシを枠ごと取り除き、新しいサッシに交換する工事
◎補助金③ 既存住宅における断熱リフォーム支援事業【全国対象】
交易財団法人北海道環境財団が執行団体となり、環境省の「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」の公募を全国に対して行っています。
環境省が実施している制度で、断熱材、窓、ガラスを用い、住まい全体での断熱改修を行う《トータル断熱》と、窓を用い、居間をメインに断熱改修する《居間だけ断熱》の2種に分かれ、既存住宅において、高性能建材を用いた断熱改修を支援します。また、戸建住宅においては、この断熱改修と同時に行う高性能な家庭用設備(家庭用蓄電システム・家庭用蓄熱設備)・熱交換型換気設備等の導入・改修支援。最大で120万円補助となります。
集合住宅(個別)においては、熱交換型換気設備等の導入・改修支援も行うもので、最大で15万円補助となります。
◎その他補助金 福岡県既存戸建て住宅断熱改修費補助金
国だけでなく、地元の県や市も補助金を申請できる場合もあります。上記は福岡県が行っている補助金です。
令和4年度予算なので、2023年3月までに申請しなければならない補助金ですが、戸建て対象で最大120万円申請可能です。
▼窓リフォーム事例紹介
Rihoでは、窓リフォームの事例もご確認いただけます。
内窓を追加するリフォームをされている方の事例を見ると、その断熱効果に満足されているようです。
事例① 結露軽減♪ 内窓リフォーム
別の事例では、浴室とトイレの窓リフォーム事例もあります。「お風呂とトイレが暖かくなり快適です!」とのコメントがついています。
事例② ユニットバスの内窓とトイレのサッシ入れ替え
その他にも、Rihoには窓リフォーム事例を掲載しています。
窓リフォームは、断熱だけでなく、防音にも有効です。
補助金も利用して賢くリフォームし、快適生活をコスパよく実現しましょう!
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