孫も友人も親戚も、歓迎できる空間に
【第8回】
住まいづくりのアイディア帖
- このひとに聞きました
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間仕切り
リフォームのプロ
株式会社 匠和美建
城後 要作さん
さまざまな人が出入りする住まいでは、空間利用に不満を持つことがたびたび。55歳世代にとって、経てきた年に比例してご縁を持つ人々が増えていくのは、ごくごく自然なことです。親戚だったり、友人だったり、子供たちの友人・家族etc・・・・・・。
集まる人々やその用途によって空間を隔てたり広げたりできる方法が、間仕切りです。公民館などの公共施設ではよく見かけますが、一般的な住宅にも使用が広がっています。
「公共施設で使ったことがあるけど、使いにくかった・・・」「あんなに大きな部屋はないから・・・」という先入観は捨ててください。現在の間仕切りは非常にスムーズ。軽い力で開閉できるようになっています。また、必ずしも広い空間で使うものではありません。部屋をリビングとしても、客間としても使いたいときなど、生活空間を隠せる間仕切りは、空間の有効利用にもつながります。
そんな間仕切りを一部、紹介します。
ラクに、自在に。空間を有効利用できます。


様々なシーンに切り替えができる間仕切り。例えば、リビングダイニングキッチンをキッチンとリビングに仕切ります。
リビングでL字型に区切れば、リビングの一部を書斎や子供部屋に充てることもできます。

閉めてもはね返りを防ぐソフトクローズ機構を採用している商品も。閉まる直前にブレーキがかかって、ゆっくりと最後まで閉まるのではね返りや指づめなどのけがを低減します。
手元や足元に優しい設計
誰でもラクに手を添えるだけで、軽い力で開閉できる設計。足元にレールや段差がなく、安心して使えます。レールの代わりにマグネットガイドピンで足元の安全に配慮しています。

「壁」のような間仕切りで、満足度の高い住空間を設計できます。



たとえば広いリビングスペースに、小さな子供に目が届くプレイエリアを設け、子供が成長したら仕切って個室に。シーンやライフスタイルに合わせて間取りが変更できます。
壁のようにフラットに収まり、部屋がすっきり。音や光漏れを防止するオプション部品で、壁としての機能を向上させることもできます。具体的には、パネルと床の固定、パネルの隙間にパッキンを用いるといった方法があります。
光・音漏れを防止するオプション部品
遮音・遮光性を高めるオプション部品もご用意。「壁」としての機能が向上します。フランス落としでパネルを固定し、パッキンでパネル間の目地を、ボトムタイトナーでパネルと床面の隙間を塞ぎます。その他、各出入り口用のオプション部品もございます。
※上レールと扉の間には若干の隙間が生じます。


取り付けの速さを調整できるハンギングプラケットが採用されているため、動作不良や収まりの不具合も修正できます。 パネルの収納方法は引き戸と開き戸仕様から選ぶことができます。
「壁」から「間仕切り」に
ひと昔前の住宅には、ひとつひとつの部屋をしっかりと仕切る壁を設けるのが主流でした。しかし現在の住宅は、たくさんの人が一度に集まれる広々とした空間を求められることも多いのです。
壁を設置する場合に比べて費用を抑えることができるので、可動式の間仕切りは用途面でも費用面でも◎。来客の多い住まいでは、是非取り入れたい設備のひとつです。