家具のような存在感。アイランドキッチンの魅力
【第5回】
住まいづくりのアイディア帖
- このひとに聞きました
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キッチンリフォームのプロ
株式会社エー・エヌ・ホーム
古賀 美子さん
自宅に友達や親族を招くとき、料理担当はキッチンでもてなし役に、徹しがち。手伝ってもらおうにも、キッチンに入れるのはせいぜい一人や二人。みんなの会話に交じりたくても物理的な距離で難しかったのが、これまで主流だった背面キッチンです。
もし、ワイワイガヤガヤ話しながら準備ができたら、どうでしょう。さらに、各々が少しずつでもキッチンで作業ができれば。もてなし役の負担はグッと減り、準備すら楽しくなります。
それを可能にするのが、アイランドキッチン。壁から独立して設置するので、どこからでも料理に参加できます。油汚れや、臭いが部屋に充満するのでは? という心配はご無用。今や、換気能力抜群のレンジフードというものがあるのです。
では具体的に、どのようなアイランドキッチンがあるのか、見てみましょう。
ダイニングテーブルをつなげたアイランド型で開放感いっぱいです。


写真は、鮮烈なレッドと明るい空間のコントラストが目をひきます。
扉のデザインとカラーはクラシカルなスタイルから最新トレンドスタイルまで、幅広く対応が可能です。インテリアに心地よく溶け込む木目扉や暮らしの中に鮮やかな彩りを加える単色扉など、多様な扉がラインアップされています。
46種類の扉と11種類の取手から、オンリーワンの表情が生まれ、印象がガラッと変わります。


様々なレイアウトや、カタチを選べるのも特徴です。キッチンのダイニング側を収納にしたり、テーブルにしたりと、お好みに合わせてカスタマイズを。
大きな家具のように独立して設置できるアイランド式。リビングとの一体感が生まれます。


周囲を回遊できる動線のよさもポイントです。無駄をなくしたノイズレスデザイン。
透明素材と柄の組み合わせが、キッチンを個性的に演出します。カウンターの素材は、クリスタルカウンター、人工大理石、ステンレス素材から選べます。
日本の伝統的な美しい屏風を思わせる家具的な表情です。


キッチン側には、手元を隠したハイバックカウンターを搭載しています。
凛とした存在感が美しいハイバックアイランド。技術者達が1枚1枚丁寧に扉を仕上げているのも特徴。木材は、同じように塗装をしても木地や素材の含水率、形や材色などが一点ずつ異なるため、仕上がりが異なってきます。
自分たちの「こだわり」を知ろう
同じアイランドキッチンでも、どんなところにこだわりを持つかで仕様もさまざま。自分たちの生活スタイルと照らし合わせて、具体的にイメージしてみましょう。
まさに大きな家具のように、部屋の中でも大きな存在感を持つアイランドキッチンですから、扉の色や形も、部屋全体でコーディネートしていきたいですね。