まだまだと思いつつ気になるバリアフリー
【第2回】
住まいづくりのアイディア帖
- このひとに聞きました
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バリアフリー リフォームのプロ
パワーハウス株式会社
安藤 孝真さん
「人生100年時代。自分たちの人生はまだまだこれから」。とは思うものの、生活が変わると体も少しずつ変化していくのは否めません。
だから、生活に合わせて住まいを変えようと考えるとき、これからの自分たちの体のことも一考することが重要です。
けれども、これ見よがしのバリアフリーは気分まで老け込んでしまいそう・・・という方に、さりげない、センスあるバリアフリーを紹介します。例えば階段の手すり。いかにも手すりという存在感のものよりも、さりげなく添えられていたり、階段とマッチした素材であったりすると、住まいへ与える雰囲気は随分と変わってきます。
ボードレールにブラケットが隠れる仕様です。


ボードレールが浮いているように見え、階段のデザイン性が格段にアップします。
天然木を使用した高級感のある階段。


キズや汚れに強いシート仕上げの、3タイプから選べる階段ユニット。バリアフリーにも配慮があります。
「LED付き仕様」のタイプは、手元・足元を広範囲でやわらかく照らします。


手すりは握りやすい直径です。
バリアフリー、補助金のこと知っていますか?
介護保険制度
基本的に65歳以上の人が介護・介護予防が必要になった際、介護に必要なサービスやモノを1割の費用負担で利用できる介護保険制度。保険の改修も公的な助成制度の対象で、費用の上限は20万円ですが、数回に分けて利用することが可能です。
自治体によって設けられているさまざまな補助
例えば福岡県では、子育て世帯と親世帯の同居を促進するための補助金(最大30万円)があり、対象工事の中には手すりの設置、段差・階段勾配の解消など、高齢化対応改修も含まれています(こちらは一度きりの利用)。
【平成30年度「福岡県既存住宅流通・多世代居住リノベーション推進事業」 】
自治体ごとにさまざまな補助金が設けられているので、地元の工務店やリフォーム会社に訪ねてみるとよいでしょう。