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漆の歴史

漆は英語で「japan」。まさに日本を代表する工芸品です。

記事の監修Riho事務局

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漆文化の鍵は日本の気候

漆といえば食器や箸、お盆などの漆器を思い浮かべますが、日本では古くから日用品以外に調度品や建築物の塗料としても使われていました。現在も神社仏閣等の内装や外装を修復するのに漆は欠かすことができません。 漆はおもにウルシノキの樹液を採取して加工した天然樹脂塗料ですが、漆が乾くしくみは水分が蒸発して固まる乾燥とは違い、空気中の水分から酸素を取り込むことで固体に変わる酸化反応。梅雨時期がもっとも「乾燥」に適していると言われますから、高温多湿の日本で広く利用されてきたのもうなずけます。

漆はすぐれた天然塗料

完全に固化した漆の塗膜はガラスと同等の硬度をもち、キズに強いのが特徴。また熱や酸、アルカリ、塩分、アルコールにも強く、耐水性、防腐性、防虫性を備えているため、人が口につける食器や箸から建築物にいたる幅広い用途に使われてきたのです。 さらに漆は接着剤としてもすぐれており、漆の表面に金粉や銀粉を蒔いて模様を描く蒔絵や、薄く切った貝殻を張る螺鈿(らでん)などの細工、陶磁器を修復する金継ぎなどに利用されています。

縄文人も使っていた漆

漆の歴史は古く、およそ9000年前の縄文遺跡からも漆を使った装飾品が発掘されています。もちろんこれは世界最古。弥生時代には武器類、古墳時代には棺に漆が塗られ、平安時代には宮廷内で日常的に漆器が使われていたようです。 日本に漆という強靭な塗料があったからこそ、数千年前の木製品の形が残り、繊細な細工や文様が保存されてきたともいえそうです。

強靭だけど紫外線は苦手

漆が多くの工芸品や文化財に使われるのは保存のためだけではなく、艶のあるあの美しさにあります。実をいうと漆は紫外線にはあまり強くありません。長い年月で建物の門や外壁に塗られた漆は色あせたり劣化して剥がれたりしますので、定期的に塗り替えたり塗り重ねたりしているのです。木製品を長く保存し、芸術品に高めてくれる漆文化をこれからも大切に守りたいものです。
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