どこの家やオフィスにも、夏の陽射しをさえぎるため、窓にはカーテンやブラインドが設置されていますが、ここドイツでは、新しい建物の多くが省エネ対策としてブラインドやスクリーンを設置しているといいます。といっても部屋の内側ではなく外側に。
ブラインドといってもアルミ製の堅牢(けんろう)なつくりで、一枚一枚が開閉するシャッターのようなもの。強風にも耐えるし、防犯にも効果を発揮します。それがビル全体を覆っていて、見栄えは二の次といわんばかりの外観の建物まであります。とはいえ、屋内にブラインドを設置した場合に比べ、外付けは日射エネルギーを5分の1まで抑えるといいます。室内のブラインドの場合、窓とブラインドのあいだの空気を温めてしまうため、室温も上昇するというわけです。 確かに窓際は暑い!! 暑さに悩む日本でも最近、この外付けブラインドが注目されはじめています。冬の断熱や結露対策にもなる断熱の新しい役割として普及するかもしれません。