「ベランダ」は、インドの現地語でした
そもそも「ベランダ」とは、大航海時代にインドなど暑い地域に渡ったヨーロッパの商人や植民地の入植者が考案した建築様式のことで、時を経てそのスタイ ルがヨーロッパ本土に逆輸入されました。「ベランダ」という名称もインドの現地語で、それがヨーロッパに入り、やがて英語として定着したという説が有力です。 日本では、長崎が外国貿易で栄えた安士桃山時代に、長崎の出島に建てられたものが日本初のベランダといわれています。
「ベランダ」「バルコニー」「テラス」の違いは?
ベランダ
本来は、屋根や庇(ひさし)がついたものを「ベランダ」、屋根や庇がないものを「バルコニー」と呼んで区別しています。日本のマンションなどでは、災害時の避難経路確保の目的で、避難はしご等が設置されるベランダが多く、非常時の際には大きな役割を果たします。
バルコニー
屋根や庇がないものが「バルコニー」。バルコニーの語源は、ギリシャ語のバレオーと言われていますが、バレオーとは、敵を飛び道具で狙うための防御用の場所という意味です。
テラス
もともと「平らな床」という意味で、リビングやダイニングと連携するように設けられた屋外フロアを指します。主に屋根がないのが普通です。
ちなみに、一般的なイメージとしては、「ベランダ=団地」「バルコニー=ロミオとジュリエット」「テラス=カフェ」といった感じではないでしょうか?
ベランダ空間のオシャレな使い方
屋根や庇がついているベランダは、洗濯物や布団を干すだけの場所としてではなく、天候の影響を受けにくく、室内からも眺められるので、癒しの空間として利用されています。中でも、ベランダ空間を利用して花を育て、四季の花を楽しむべランダガーデニングは人気を呼んでいます。また、リビングに面したベランダに、すのこやウッドパネルを敷き詰めて、リビングの床と同じ高さにして、ベランダとリビングに連続性をもたせます。こうすることでスリッパ や裸足でベランダに出ることができ、リビングがより開放的で広々とした空間に生まれ変わります。