スリッパの歴史

[11/11/18]


 

スリッパは日本生まれ

スリッパはリビングやキッチンだけでなく、来客用やトイレ用として日本のどの家庭でも使われており、病院や旅館などの公共の場でも利用することの多い身近な履き物です。外来語なので外国からきたものと思いがちですが、実はれっきとした日本の発明品だというのをご存じでしょうか。

 

土足問題の解決策

スリッパの発明は、開国によって多くの西洋人が来日するようになった明治時代初頭。彼らの宿舎は旅籠や寺社などでしたが、西洋人には建物の中で靴を脱ぐ週刊がありませんから、畳敷きの部屋に靴のままあがり、室内が汚れたり、畳が傷んだりという問題が発生しました。この困った土間問題を解決するため、東京で仕立て屋をしていた徳野利三郎という人が、靴のまま足をすっぽり入れるスリッパの原型となる履き物を考案。つまり、靴を脱がないなら靴ごと何かで覆ってしまえという発想だったわけです。

 

広まったのは昭和40年代

スリッパは英語のslipperからきた「室内履き」のことですが、それは日本のスリッパとはちがって舞踏会やオペラ鑑賞の時に履く室内専用の靴のことでした。スリッパと呼ばれるようになったのは当時、英語を使うのがハイカラだったからのようです。一般家庭に広く普及しはじめるのは戦後、素材が布やい草からスポンジゴム、ビニールの底材へと変わってきてから。その語、昭和40年代からのマンションブームで板張りのリビングが増えたことでさらに需要が伸びていきました。

 

日本人の必需品

現在は海外でも室内履きとしてスリッパを履くことは珍しくありませんが、日本のスリッパのかたちも使い方も独特のもの。室内用とトイレ用で履き替えるのも外国人は不思議に思うようです。また航空機の機内履きとしてスリッパを履くのも日本人の特徴で、海外の航空会社では〝日本人用〟にスリッパを用意しているところもあるのだとか。
海外へお出かけになる方はホテルにスリッパがありませんので、ご自分でもっていかれることを強くオススメします。

イベントに参加
イベント.Riho
(イベント・セミナー情報)

他のRihoポータルを見る